先生のおはなし

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赤線拾い

小学生のころ、我が家の向かいにある映画館が火事で全焼した。翌朝、焼け跡に行くと“赤線”目当ての子どもたちが集まっていた。拾い集めた赤線を持ち帰ると、父に「元の場所に戻しておきなさい」と言われた。「なぜ僕だけが拾ってはいけないのか」。しぶしぶ焼け跡へ戻り、赤線を置いて帰ったのだった。
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吉野山踏み迷うても花の中

入院中の父が危篤だとの連絡が入った。私は3日後、ブラジルに旅立つことが決まっていたので、行くべきか留まるべきか、葛藤しながら「神様、教えて下さい」と祈った。その夜、不思議な夢を見た。
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美しい宇宙船

今から30数年前、私は生徒たちと、「黒い雨」の主人公である重松さんのお宅を訪問することになった。重松さんは、生徒たちにとても大切なことを伝えてくれたのだ。そのことは、今の私にもかけがえのない貴重な出会いとなった。
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保護観察ってなんやろ

中学生のしんちゃんは、複雑な家庭環境から保護観察が必要となり、私が担当になった。学校に登校するようになったものの、周りの環境は変わらず、いつ後戻りしてもおかしくない状況だった。やがて、先輩に誘われ、また事件を起こし、鑑別所へ送られてしまった。
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きっと神様は私のために

長男が幼稚園の時、お遊戯会で大役をするという連絡を受けた。私たちは、驚きと喜びに胸を躍らせた。翌日、衣装を持って帰って来た息子を見て、目を疑った。「大役」ではなく「犬役」だったのだ。
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薄紙を貼るように

就職して1年がたったころ、突如心身症になった。1カ月たっても回復せず、心身ともに行き詰まり「神様に命を賭けてご祈念しよう」と思い立ち、山へと向かったのだった…。
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神様との出会い

夕食の用意をしていたら「神様なんていない」という長男の言葉が聞こえた。教会で育ち、いつも神様の話を聞いて育っているのに、なぜそんな言葉が出たのか不思議に思っていた。ふと自分はどうだったか、振り返り考えてみた。
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母の祈り、娘の祈り

2年に1度、スペインから娘と孫の里帰りを楽しみにしていた春子さん。ところが、不況のあおりを受け、この先帰国することが困難になるという。そんな中、娘からの意外な言葉に春子さんは困惑する。