シリーズ「あなたへの手紙」第2回「①父が免許を返納しない/②子どもの病気が恐い」


●あなたへの手紙
第2回「①父が免許を返納しない/②子どもの病気が恐い」

金光教放送センター


 おはようございます。兵庫県・金光教阪急塚口はんきゅうつかぐち教会の古瀬真一ふるせしんいちと申します。よろしくお願いいたします。
 最初は、京都府にお住まいの42歳男性からのご質問です。

 「同居している84歳の父が、いまだに免許を返納しないので困っています。あちこちにぶつけるので、父の車は、デコボコ。いつか人に迷惑をかけることになりはしないかと心配でなりません。それでも父は、『車がなかったら教会にお参りができない』と言うのです。そこで、質問なのですが、それほどまでに、教会への参拝はしなければならないものなのでしょうか。また、免許を返納するよう、教会の先生から、父を説得してもらうことはできますか」

 このような内容です。

 ご質問、ありがとうございます。高齢のお父様の運転、心配ですね。「今すぐ運転をやめてほしい」と思っていても、「教会へのお参りができなくなる」と言われると、お父様が大切にしてきた心のよりどころを奪うことになりかねないと、心が揺らぐ。お父様への思いが深いからこその、困り事だと感じます。
 さて、ご質問の「教会への参拝」についてです。何が何でも教会へ参拝しなければならないというようなことはありません。あなたも察しておられるように、お父様自身に「お参りせずにはいられない」という、強いお気持ちがおありなのではないでしょうか。
 文面からすると、あなたは、お父様が42歳の時のお生まれのようですね。歳を重ねて授かったあなたのことを、お父様はずっと、教会にお参りして祈りを込めてこられたことでしょう。あなたも、それを感じている。そうならばまずは、お父様の人生の歩みと、その支えとなっている神様について、改めて目を向けていただきたいのです。わが子を思い、神様にお願いしながら災難や病気を乗り越え、長い人生を歩んで来られたお父様。そのお父様のおかげで、今のあなたがあるわけです。
 あなたにとっての目下の課題は、お父様に免許を返納してもらうこと。一方、お父様にとっての問題は、教会にお参りができにくくなり、神様と隔たりができてしまうことです。こんなふうに整理してみると、あなたの心配も、お父さんの神様への深い思いも、どちらも解消できる、新たな良いあり方が見えてくるように思います。
 お父様と一緒に、教会に足を運んでみてはいかがでしょうか。これまでお父様が、何を祈り、何を大切に生きて来られたのかなど、教会の先生を交えて、いろいろお話なさってみてください。

 続いては、大阪市にお住まいの、「2児の母」さんと仰る女性からのご相談です。

 「私は、38歳になる母親です。2人の子どもは、小学校と幼稚園に通っています。子どもが生まれてから、子どもが病気にかかることが怖くて仕方ありません。1人が病気になると、もう1人にうつさないよう神経質になります。手洗いやうがいを、家族に過剰に強要してしまったり、時には、不安で眠れなくなることも…。こんな私ですが、どうしたらよいでしょうか」

 このような内容です。

 ご相談を読んで、新型コロナウイルスが拡がった時、不安で眠れない日が続いたことを思い出しました。「感染したら…」と思うと、恐ろしくて仕方ありませんでしたが、あなたは、もう何年も、あのような怖さのなかで、お子さんの健康を守るため奮闘してこられたのですね。
 私は最近、出産後のお母さんの心理について、思いがけないことを知りました。それは、「この小さく、はかない赤ちゃんのいのちは、私にかかっている。何としても守ってやらねば…。でも、そんな大仕事が、私にできるだろうか…」というような、絶望にも似た孤独を、多くのお母さんが感じるということです。
 あなたも、そんな悲しいまでの責任を背負い、ミルクを飲ませ、オムツを換え、栄養の不足や偏りがないように…と、休む間もなく、2人のお子さんを育んでこられました。それを、ここまで成し遂げてこられたことは、本当に素晴らしく、ありがたいことですね。
 そんなあなたに、私が今、思い出してほしいのは、あなたのお子さんの成長を喜んでくれている人たちのことです。母親であるあなたの代わりは、誰にもできないけれど、パパやおじいちゃんおばあちゃん、ママ友たち、幼稚園や学校、病院の先生…。たくさんの人たちの支えもあって、今日があるのでは…と、そんなふうに思うのです。
 「子どもが病気になることが怖い」とのことですが、もっと熱が上がったら…、もっと息苦しくなったら…というように、悪いことばかり思い浮かぶのでしょうか。悪い想像通りになってしまうのなら、それは、とても怖いことですが、人間には、健康を保とうとする様々な働きが備わっていることを、思い出してください。ありがたいことに、そういう働きを、神様は、ちゃんと与えてくださっているのです。
 お子さんのいのちに組み込まれた、伸びよう伸びよう、育とう育とう、元気になろう、丈夫になろうとする働きがあり、周りの人の支えもある。尊い働きに支えられての今であることに目を向けて、お子さんの成長を楽しみ、喜んでくださるとうれしいです。

タイトルとURLをコピーしました