●あなたへの手紙
第2回「①人前に立てない/②就職浪人中」

金光教放送センター
おはようございます。九州は福岡県、金光教直方教会の藤本有輝です。今日最初のお便りは、熊本市に住む女子高校生、ミチルさんからのお便りです。
私は今、高校2年生です。小さい頃から将来の夢は学校の先生になることでしたが、実は人前で話をするのがとても苦手なんです。お友達とおしゃべりしている時は全然大丈夫なのに、改まった時や場所では話が出来ません。例えば、教室の前に立ってクラスのみんなの前で話をしようとすると、突然ドキドキしてきてすごく緊張してしまい、今自分が何を話しているのか分からなくなってしまうのです。もうとても恥ずかしくて、みんなの顔を見てられなくなってしまいます。このままでは夢を諦めるしかないと悩んでいます。何か人前であがらない方法がありませんか。
このようなお便りを頂いています。
ミチルさん、あなたはとてもラッキーですよ。なぜなら、一番適した人にこの手紙が届いたから。私も若い頃からとても緊張するたちで、今も実はドキドキなんです。だからこそ、ミチルさんの気持ちはよく分かります。今日は、緊張してもうまく話が出来るコツを伝授しますね。
人は誰でも、多かれ少なかれ緊張すると思うんですよ。緊張することが悪いことのように思われがちですが、適度に緊張感を持って物事に当たることは大切なことだと思います。ただ、緊張し過ぎては、自分の力をうまく発揮出来ませんね。 私も子どもの頃からよく緊張するので自意識過剰だと言われたこともありましたが、そんなに人目を気にしなくてもいいんですよ。あと、人前で話すことに慣れていないということもあるはず。失敗してもいいから積極的に人前で話す稽古をすれば、少しずつ慣れてきて苦手意識も薄れてくると思いますよ。
私も学生時代、教育実習に行きました。そこで初めての授業をした時、大失敗だったんです。授業の準備はバッチリだったのに、いざ教壇に立つと緊張してしまい、チョークを持つ手が震え、黒板に書く時、カタカタと音がして生徒たちに笑われてしまいました。その時は自分がやるんだという気持ちが強かったんですね。次の授業からは、教室に入る前に神様に、「授業をさせて下さい」ってお願いしたんです。すると、不思議なことに心が落ち着いて思った通り、いや思った以上に授業をすることが出来たんです。
ミチルさんも話をする前に、一人でやろうと思わずに、神様にお願いしてから始めると、きっと落ち着いて、そんなにあがらずに話が出来ると思いますよ。ぜひ試してみて下さいね。
次は、山口県にお住まいの23歳の青年、たかふみさんからです。
私は今年の春、無事に大学を卒業したのに、内定をもらっていた会社が倒産してしまい、現在、就職浪人中です。先日、金光教の信心をしている伯母から、「信心辛抱しているときっとおかげがあるから」と言われました。その時は気休めを言ってと思っていましたが、時間が経ってきて未だ就職先は見つからず、伯母の言った言葉が段々と気になってきました。「信心辛抱」って普通の「辛抱」とは違うのですか? またそれで就職出来ますか?
このようなご質問です。たかふみさん、お手紙ありがとうございます。そうですか…、大学を卒業しても就職出来ないなんて、大変ですね。私があなたと同じ年頃の時も日本はちょうどバブル経済がはじけた後で、就職出来ない時代でした。先行きの見えない不安な中での就職活動、本当に苦労していると思いますが、その先にはきっと明るい未来があると願っています。決して諦めずに就職活動に励んで下さいね。
それでは、たかふみさんのお尋ねに答えていきます。
あなたの伯母さまの言われた、「信心辛抱すればおかげがある」という言葉、この「信心辛抱」が今回たかふみさんにとって助かりのキーワードになるかもしれません。今の時代、辛抱という言葉は余り使われなくなったと思いますが、だからこそ、たかふみさんには気になったんだと思いますよ。もちろん、今あなたは辛抱してると思います。なかなか就職先が見つからず、やけを起こしたいところ我慢強く辛抱して毎日過ごされているんでしょうね。
一方、金光教で使われている、「信心辛抱」とは、次のような意味で使われていますよ。人は何か願い事があって神様にお願いしますが、なかなかおかげが受けられない。すると、もう駄目だと思ってすぐに諦めてしまう人もいます。そこのところを諦めないで、神様に願い続けながら取り組ませてもらうと必ずおかげが頂ける、ということです。多分、伯母さまは、あなたの就職のことを神様に一心にお願いしているに違いありません。それも毎日、自分のこと以上に。だからこそ、あなたに、「信心辛抱しているとおかげがある」と言えたのではないでしょうか。
たかふみさん、今あなたはすごい困難に出合っていると思っているでしょうが、決して諦めずに立ち向かっていって下さいね。そして、もし良かったら、伯母さまと一緒に教会へ行って就職出来るように神様にお願いしてみてはどうでしょうか。お願いしながら、先を楽しみに、就職活動に励むこと。きっとおかげが頂けると思いますよ。
