シリーズ「あなたへの手紙」第2回「①偏食息子にお手上げです/②信心を受け継いでほしい」


●あなたへの手紙
第2回「①偏食息子にお手上げです/②信心を受け継いでほしい」

金光教放送センター


 おはようございます。岡山県にあります金光教児島赤崎こじまあかさき教会の藤井淳二ふじいじゅんじと申します。よろしくお願いします。
 最初は、よう子さんという41歳の主婦の方のお悩みです。

 「小学1年生の息子が偏食で困っています。野菜は一切食べず、食べる物といえば、唐揚げやトンカツなどの揚げ物か、うどんやラーメンなどの炭水化物で、毎日それらのローテーション。それに、昨日までは食べていた物を今日は食べないということもあり、『じゃあなんだったら食べるの…』と、ついイライラしてしまい、なんだか疲れてしまいました。なんでも食べる子がうらやましいです」

 こういうお悩みです。

 お子さんの偏食、本当に大変ですよね。親としては、栄養面も含めて、このままでは子どもが将来困ることになると思うと、心配や不安は尽きないでしょうし、そういう心配をしながら、いつも食べてくれる好きな物を用意しても、「今日は食べたくない」と言われたら、そりゃあイライラしてしまうのも当然だと思います。
 でもそうやって、毎日お子さんのために一生懸命頑張っているお母さんって、すごいですよ。きっと、どうしたら野菜や他の物も食べてくれるか毎日悩みながら、いろいろ工夫しておられるのだろうな、と思いました。
 実は、私も昔は野菜が大嫌いでした。姉から「野菜も食べなさい!」と叱られて、キャベツの千切りを口に入れたんですけど、噛むことも飲み込むこともできなくて泣いたことを覚えています。そういう記憶というのは、何十年経っても、いつまでも鮮明に覚えているものです。
 でも、いつの頃からか野菜を食べるようになり、今ではサラダや浅漬け、野菜炒めを、好んで食べているんですね。味覚も、好みも、将来変わってくるものだと思います。そう思うと、今一番大切なのは、「今しかない子どもとの食事の時間を、親として一緒に楽しめること。喜べること」ではないかな、と思うんです。
 「子どもが、好きな物だけでも、おいしそうに食べてくれるのは、ありがたいことだな」との思いを持って、お母さんが、毎日笑顔で側にいてくれたら、お子さんにとっては、これほどおいしくて、安心な時間はないと思います。その温かさこそが、お子さんの体にも、そして心にも、一番確かな栄養となってくれると思うんです。お子さんの笑顔は、お母さんにとっても、元気のもととなって、毎日の頑張りを支えてくれるのではないでしょうか。
 親子で、楽しい食事の時間を過ごせたら、きっと将来、子どもさんにとってかけがえのない「お母さんとの温かな楽しい思い出」として、いつまでも心に残っていくだろうな、と思うんです。
 どうか、今しかない、かけがえのない大切な時間が、喜びでいっぱいになりますように、心よりお祈りしております。

 次は、80代女性の方からのお悩みです。

 「私の家は代々金光教の信心をしており、自宅には神棚もお祀りしています。先日、孫が婚約者の女性を連れてあいさつに来てくれました。孫は神棚にむかい、手を合わせて拝んでくれたのですが、その女性はボーッと神棚を見ているだけで手を合わせようともしません。こちらがとやかく言うことでもないと、その時は黙っていたのですが、後になっていろいろと思われ、先のことが心配になってしまいます」

 このようなお悩みです。

 いやあー、私は、お孫さんが自然に神棚に手を合わすことができることが、すごいなあと思いました。
 それは、あなたからお子様へ、そしてお子様ご夫婦からお孫さんへと、信心のありがたさが日頃の生活をとおして伝わっているからなのでしょう。金光教の信心のおかげで、今の幸せがあることを、みんなが感じているからだと思いました。
 思えば私も、両親の生き方、考え方から金光教の信心に触れて育ち、いつしか両親がとても大切にしている金光教に興味を持ちました。
 教会では、お参りになられるご信者の方たちに、両親が心から寄り添って話を聞き、一緒に祈り、時には一緒に泣き、一緒に喜ぶ。皆さんの笑顔が、喜びの涙が、「私も金光教の信心をしてみたい。このお道の信心をもっと知って、人が喜ぶお役に立ちたい」という気持ちにしてくれたのです。そんな両親の思いやりと優しさに触れて、私は自然と信心を受け継いできたように思います。
 その婚約者の方は、神棚を初めて目にして戸惑ったのかも知れませんし、初めてお邪魔するお宅で緊張している時に、神棚に手を合わせるほど心に余裕がなかったのかもしれません。いずれにしても、今一番大事なことは、あなたの大切なお孫さんを好きになってくれた婚約者の方へ、「感謝の心」と、「大切に思う心」で、神様にお礼を申し上げて、幸せを祈りながらこの先も接していくことではないでしょうか。
 相手の気持ちを少しでも分かってあげようとする思いやりは、相手にも優しく伝わります。その喜びはお孫さんの喜びにもなり、さらに周りの人たちの喜びにもなっていく。そして、あなたが大切にされている金光教がお孫さんにも伝わっているように、きっと、いつの日かその女性にも、信心のありがたさが伝わっていくと思うのです。
 そのように、人を大切に思う心で、みんなが良い関係になり、あなたが生き生きとしてくれば、神様やご先祖様も、喜ばれると思いますよ。
 心配は、いりません。

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