シリーズ「天地は語る」第2回「どうして学校へ行かないの?」


●天地は語る
第2回「どうして学校へ行かないの?」

金光教放送センター


ナレ 「わが子の病気でも、かわいい、かわいいと思ってうろたえてはいけない。言うことを聞かない時にも、ままよと思ってほうっておくような気になって信心をしてやれ。おかげが受けられる」
これは金光教の教祖、金光大神こんこうだいじんの教えの一つです。今日は、この教えについてのお話です。

先生 おはようございます。
光子 先生、初めまして。光子といいます。今日は娘のことで、聞いて頂きたいことがありまして…。
先生 光子さん、初めまして。なんか、浮かない顔をしておられるようですが…お子さんのことで、お悩みですか。
光子 ええ。実は、10年前、夫と離婚し、女手一つで懸命に3人の娘を育ててきました。でも、長女ののぞみが高校生になってすぐ不登校になりました。最初は、本人が希望していたデザイン科に進学出来てあんなにうれしそうだったのに…最近、高校にちゃんと行っていないようなんです。私も仕事をしていますので、朝、家を出てからはのぞみに任せているのですが…。
先生 そうでしたか…。
光子 のぞみが通ってる高校は、本人が強く希望していた進路だっただけに、合格した時はその喜びはひとしおでした。ところが、学校へ通い始めて間もなく、クラスの雰囲気になじめないことに加えて、私一人の収入で大変なので、「どうしてうちはこうなの」と不満を訴えるようになり、学校へ行かなくなってしまいました。学校の先生に話を聞いたら、どうも遅刻が多かったらしく、このままでは進級出来ないと言われました。担任の先生の薦めでカウンセラーに相談してみたらどうかと言われまして…。
先生 相談してみたんですか?
光子 はい。一度、話を聞いてもらいました。すると、適応障害と診断されました。適応障害というのはストレスが原因で、頭痛や吐き気などがして、社会生活にうまく適応出来なくなる障害のようです。「今は、お母さんが黙って見守ってあげることが大切です」と、言われました。だけどその後も、のぞみは登校時間になると腹痛を訴え、布団から出ようとしない毎日が続き、欠席が多くなりました。その姿に、私はつい、「どうして学校へ行かないの?」と聞かずにはいられませんでした。黙って見守ると言っても、放っておくことは出来なかったんです。
先生 そうですか。金光教祖の教えに、「わが子の病気でも、かわいい、かわいいと思ってうろたえてはいけない。言うことを聞かない時にも、ままよと思ってほうっておくような気になって信心をしてやれ。おかげが受けられる」とあります。「かわいい」というのは「かわいそう」という意味ですね。また「ままよ」というのは「神様にお任せする」ということ。つまり、「わが子が病気になっても、かわいそうにかわいそうにと思ってうろたえてはいけませんよ。言うことを聞かない時でも、神様にお任せしてほっておくような気持ちになって信心をしてやりなさい。おかげが受けられます」ということなんです。神様にお任せするといっても、ほったらかすということではないんです。黙って見守るんです。でも、簡単に出来ることではありませんよね。そこを神様にお願いしてさせてもらいましょう。見守ることは「祈る」ということなんですよ。
光子 そういえば、のぞみは学校には行けてないものの、コンビニのアルバイトには行っているんです。私は学校に行けていない心配ばかりでうろたえてしまって、今の今まで忘れてしまっていたのですが、前にふと、アルバイト先に行ったことがありました。…その時見たのは、笑顔で一生懸命働くのぞみの姿でした。今、その時の姿を思い出し、学校へ行けないからかわいそうだとうろたえたりせず、心配する気持ちを放して、あの子のことを信じてやろうと思います。
先生 それはありがたいですね。
光子 それにたまに学校へ行けている時は、クラスの子の悩みを聞いてあげることもあるみたいで、昨日は「つらいのは私だけじゃないの」と、友達や学校での出来事を話してくれました。本当は学校に行きたいんだと思います。
先生 のぞみさんは優しい子なんですね。金光教の教祖も我が子のことでは苦労が多く、この「ままよと思って…信心をしてやれ」という神様からのメッセージを心に感じ、それを実践する中で、幸せへの道が開けていきました。光子さんはこれから先、どのような出来事と出合われるか分かりませんが、親が先の心配をしないで祈り、のぞみさんの話を聞いてあげて、お子さんの気持ちに寄り添ってあげて下さい。のぞみさんが無事、進級、進学出来るように私も一緒にお願いさせて頂きます。
光子 先生、今日は聞いて頂き、ありがとうございました。
先生 大丈夫! 娘さんは必ず元気になりますよ!

ナレ 「わが子の病気でも、かわいい、かわいいと思ってうろたえてはいけない。言うことを聞かない時にも、ままよと思ってほうっておくような気になって信心をしてやれ。おかげが受けられる」
 今日はこの教えについてのお話でした。

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