●あなたへの手紙
第2回「①ペットのお願い/②交通安全祈願」

金光教放送センター
おはようございます。愛知県、金光教幅下教会の石黒眞樹です。東京都にお住まいの50代の女性の方からのお便りを紹介します。
「私は犬を飼っています。可愛いくてしかたがないのですが、よく病気をするので世話が大変です。金光教では、ペットの病気が良くなるように、神様にお願い出来るのですか?」
こういうご質問です。
なるほど、私も、大の犬好きですから、よく分かりますよ。ペットが与えてくれる安らぎは、何ともうれしいものですが、病気になっても、ものが言えないので、飼い主は本当に心配になりますよね。
金光教では「人間の身の上のことはもちろん、家畜のことも真心を込めて、何でも神様にお願いしなさい」と教えています。ですから、犬でも猫でも、どんな生き物のことでもお願いしてもよいのですよ。ペットも家族の一員ですからね。
その一方で、教祖は、猫が好きだった娘さんに「生き物を、やたらに飼うな。骨が折れるぞ」と諭しておられます。命あるものを引き受けるには、余程の覚悟がいる、ということだと思います。世間は、過剰なほどのペットブームで、飼い主の都合で途中で投げ出すことがあるようですが、悲しいことですね。本当に、軽い気持ちで命あるものを引き受けることは出来ませんね。
実は私も、このことを知りながら、可愛さに負けて犬を飼ってしまいました。あなたがおっしゃるように「世話が大変だなあ」と感じることもよくあります。あなたも「好き」というだけでは済まされない、責任を感じておられるのでしょうね。でも、そのことで、命の尊さを学んでいくことが出来ます。
たとえ、小さな生き物であっても、軽んじることなく命を尊ぶ優しいまなざしは、信心をするしないにかかわらず、誰もが持っていてほしいと思います。
ペットのお悩みでも、ぜひ金光教の教会にお参りして、お話を聞かせて下さい。
次に、京都府にお住まいの20代の男性からのお便りです。
「このたび念願の自動車を買いました。いろいろな宗教では、車のおはらいやご祈とうをしてくれますが、僕は、そんなことぐらいで、事故に遭わなくなるとは思えないのです。かといって、これだけ激しい交通事情では、何かしないと心配です。金光教ではどうしているのですか?」。こういうご質問です。
そうですね。おっしゃるとおり、いくら自分が注意していても、交通事故は相手があることですから、本当に心配ですね。例えば、一瞬の違いで、出会い頭で事故に遭うか、何もなく通れるかという大きな違いになるのですから、自分の力だけでは何ともならないのが、車の運転ということでしょうね。
一般的なおはらいというのは、神に祈って、災いなどを取り除くことを言います。すがすがしい思いになって、神様に守って頂こうというのは、古くからの日本人の習慣で、自然なことだと思いますよ。
金光教の教会でも、それぞれの教会で、身の上安全と、車の安全を祈る祈願をしていますよ。
たとえば、車検証とかキーを神前にお供えして神様にお祈りをします。また、古くなったから乗り換えるというだけでなく、これまで使わせてもらった車にもお礼のお祈りをします。お参りされている人の中には、感謝を込めてピカピカに磨いて、車へのお礼の手紙を入れて廃車した、という人もいるそうです。
また、そのような安全祈願とともに、日常での祈りも大切です。私は、ハンドルを握る前に、必ず手を合わせて祈ります。自分も運転に気を付けるように、また、周りの方々の安全もお願いし、そして「車さんよろしく頼みます」と車にもお願いしてから発車です。もちろん、運転マナーにも気を付けたいですね。
ある方のお話ですが、ご家族が何度も事故に遭いました。運が悪く、車にぶつけられることが続いたのです。それで「この車はついていないなあ」と事故を車のせいにしていたのです。そんな時に、金光教の先生から「車も天地の恵みですよ。地中の鉄鉱石が高熱に溶かされ、打たれて鉄板になり、車や機械になるのです」というお話を聞きました。その方は、工業製品が天地の恵みだとは考えてもいなかったのです。そこで、よく考えてみると、事故に遭っても、家族はたいしたけがもなく済んでいるのに、車は痛々しい姿です。それで、車が身をもって自分たちを守ってくれたのじゃないかという思いがわいてきて「ついていない車だ」と言ったことを申し訳なく思ったそうです。そして、この車も、自分たちのために神様がお与え下さった天地の恵みなのだと気付き、感謝をするようになりました。それからは、事故もなく安全に過ごしておられます。
このたび、あなたも、きっと努力されて車を手に入れられたことと思います。あなたの車も、あなたの努力はもちろんのこと、神様があなたにご用意下さったものです。どうぞ安全に事故なく使って下さい。
金光教では、動物や植物など命あるものはもちろん、車など、身の回りのあらゆる物にも感謝する生き方をしていきたいと願っています。お互いは、同じ天地の中の存在同士。「お世話になります」という心で大切にし合えば、とても幸せな世界になると思いますよ。
