シリーズ「あなたへの手紙」第4回「①神様の心とは?/②妻の料理がワンパターン」


●シリーズ「あなたへの手紙」
第4回「①神様の心とは?/②妻の料理がワンパターン」

金光教放送センター


 おはようございます。岡山県邑久おく教会の小林眞こばやしまことです。
 早速ですが、東京にお住まいの40歳の主婦の方から、こんなご質問を頂きました。  

 先日、このラジオ放送を聞いていたら、「神様の心」という言葉が出てきました。この、「神様の心」とは一体どんな心なのでしょうか。分かるような気もするのですが、どうもはっきりしません。教えて頂けませんか?
 
 こんなご質問です。  

 そうですね、神様という言葉は使っても、神様を言葉で説明するのは難しいですよね。神様は声もなければ形も見えませんからね。でも、その、「神様」、実は特別に信仰をしていない人でも、世間一般で使ってますよね。「あの人は神様のような人だ」と。その、「神様のような人というのはどんな人のことを指しているのかというと、それは、「自分のことはさて置き、損得を忘れて他人のために一生懸命に働く」。そんな人のことですよね。
 なぜそこまで出来るのか、不思議に思えることもあるのですが、どうもお互い人間の心の中に、難儀な人を見ると、「かわいそうに」と思える、そんな心が備わっているようですね。もちろん我が子に対してもそうで、私には2人の子どもがいるのですが、その子たちがまだ小さかった時、高い熱を出して苦しんだことが何度かありました。そんな時、「どうぞ早く良くなりますように」と、夜も寝ずに祈ったことがありました。何を考えるでもなく、「どうか良くなりますように」とそれしかありません。
 人間は誰しも、他人であれ我が子であれ、可哀想な人を見ると、「何とか助けてあげたい」、そんな気持ちになるものです。一言で言うと、そんな心が神様の心なんです。お分かり頂けましたでしょうか? もっといろんな話を聞いてみたいと思われたら、遠慮なくお近くの教会に行ってみて下さい。

 続いては、広島県にお住まいの64歳の会社員Aさんからです。

 長い間サラリーマン生活を続けてきましたが、間もなく定年を迎えることになりました。2人の娘は嫁いでいて、今は妻と2人暮らしです。実はその妻の作ってくれる料理のことなんですが、味はまあおいしいのですが、子どもたちがいなくなってからというもの、レパートリーがだんだん少なくなり、いつも同じようなものばかりがテーブルに並ぶようになりました。私には特にこれといった趣味もなく、楽しみといえばただ食べることだけなんですが、妻に何と言えば改善してもらえるでしょうか?
 
 こんなご質問です。

 そうですか、それはちょっと寂しいですね。レパートリーが減ったのは、2人だけになったということで、力が少し抜けたんでしょうか。
 ところで、Aさん、私はあなたと同じ年なんですが、若いころはやはり、「男子厨房ちゅうぼうに入るべからず」、それをいいことに、全然料理などしようともしませんでした。ところが結婚して十数年たったころ、妻が病気で1カ月ほど入院したことがあり、仕方なく小学生と中学生、2人の子どもたちのために料理を始めたんですが、最初はもう大変でした。料理の本には、「塩を適当に」なんて書いてあるのですが、その適当が全然分からない。それでも、「おいしい、おいしい」と言って子どもたちが喜んでくれたので、その言葉がうれしくて頑張りました。
 妻が退院して元気になると、また料理はしなくなったんですが、それがあるきっかけで、もう一度料理を始めることになったんです。
 それは、毎日食事を作ってくれているのに、妻にろくにそのお礼も言わないで、それどころか逆に、コロッケが出る度に、注文を付け続けたんですね。「どうもお店のとは味が違う」って。それでしまいに妻が怒って、「そんなに言うんだったらあなたが作ってみせて」ということになって…、まあ、男の意地というんですか、必死になって作ったんですよ。それで、出来上がったコロッケを食べた妻が、「おいしい。やっぱりお父さんが作ったコロッケはおいしい。これからはコロッケはお父さんが作って!」ということになったんです。これには参りました。
 でもその時、食事は毎日のことで、作るのにお休みがないですから、食事を作るのは大変な苦労なんだということ、そして、「おいしい」と言ってもらえることはうれしいものだということに気づかされました。
 ところでAさんの質問ですが、「妻に何と言えば改善してもらえるか」でしたね。そうですね、「ありがとう」でしょうね。今までずっと食事を作ってきてくれたことに対しての感謝の言葉でしょうね。お礼もしないで注文だけ付けるというのは、やはり順序が間違っていますから。
 Aさんは趣味が全然ないということ。でしたら、これは提案なんですが、これからは時々でも厨房に入ってみたらいかがでしょう。作ってもらったものを食べるのもいいですが、作ったものを食べてもらって喜んでもらうというのもまた、いいものですよ。
 最初は大変ですが、お父さんが料理を始めたと知ったら、お嫁に行かれた娘さんたちも、きっと喜んでくれると思いますよ。

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