●信心ライブ
「『一発合格』じゃなくてもいいんだよ」

金光教放送センター
(ナレ)おはようございます。今日は、大阪府・金光教天下茶屋教会の白石浩美さんが、2024年6月、名古屋で開催された集会でお話しされたものをお聞きいただきます。
実はこの白石さん、皆さんが今お聞きの、金光教ラジオ放送を制作しているスタッフの1人なんです。そんな彼女が、初めて担当する番組作りで、ちょっと苦労をすることになりました。取材をして、それをもとに放送原稿を作ることになった白石さん。時間をかけて準備したのですが、会議でたくさんの指摘を受けて、やり直しになってしまったところから、お話が始まります。
(白石)私の初めての原稿は、今年の一月の検討会議で検討していただいたのですが、たくさんのご意見を頂き、その結果、やり直し、「再検討」になってしまったんです。
一つひとつ良いものを作らせていただくための会議なので、いろいろな意見が飛び交いますし、再検討になるのは決して珍しいことではないのですが、私は自分でもびっくりするくらい落ち込んでしまったんですね。自分なりにあんなに一生懸命考えたのに認めてもらえなかった、合格できなかった、取材した先生にも申し訳ない気持ちになって、涙が出てしまうくらい悲しくなったんです。
その検討会議が終わって、お休みの日がありました。そのお休みの日に、友人からプレゼントが届いたんです。誕生日でもなんでもない日に突然。十代からの長い付き合いで、今は、遠くの教会に嫁いでいる友人です。
届いたのが、その友人の教会で毎年作られているという友人手作りのカレンダーだったんです。「ありがたいなあ」って思いながら、そのカレンダーの表紙をめくったんです。そしたら、いきなり9月だったんですね。「え! 9月?」。その後、めくってもめくっても、めくっても、全部9月だったんです。ほんとに!
そのカレンダーは、教会に嫁いだ時から毎年毎年友人が手作りしているカレンダーで、友人が言うには、毎月違うみ教えを載せているカレンダーで、当たり前なんですけど、本来ならちゃんと1月から12月まであるんです。けれど、不思議なことに、私のもとに届いたのは、9月だらけのカレンダーだったんです。
そして、その9月に載っていたのが「梅の信心」のみ教えでした。
「桜の花の信心より、梅の花の信心をせよ。桜の花は早く散る。梅の花は苦労しているから、すぐには散らない」
梅は苦労してるから散らないっていうみ教え。そのみ教えばっかりが載っているカレンダーを頂いたんです。めくってもめくっても、そのみ教えだったんです。
会議の検討会で通らなかった私の原稿。再検討になって落ち込んでいるタイミングで、梅のみ教えのメッセージ。原稿が「一発合格桜咲く」じゃなくていいんだよって、苦労して咲く梅でいいんだよって、原稿作りも信心も苦労したらいいんだよって…。
正直、会議でいろいろなご意見を頂いた時って、もう私には無理なんじゃないかと、自信をなくしていました。
けれど、これでもかって、梅のメッセージを頂いたんで、神様から、それでいいんだよって背中を押してもらえたような、ありがたい気持ちになったんです。大変なことがあっても頑張ろうという前向きな気持ちにならせていただくことができました。
桜の花も、もちろん素晴らしいです。人々を魅了する素敵な花です。一発合格桜サク、とても憧れます。けれど、おかげは人それぞれで、与えていただくおかげは、それぞれに違う形でやってくるんですね。
私にはまだ稽古が必要だからこそ、苦労するように、神様からメッセージを頂いたのだと思っています。苦労することは決して悪いことではない。それでいいんだよと、それが必要なんだよと教えていただきました。
皆様方もここまでいろいろな問題を乗り越えてこられてきたでしょうし、また、今現在、問題を抱えておられるという方もいると思います。けれど、神様に心を向けていれば、どのような経験も自分にとってのプラスとなり、良い経験として自分の財産になっていくのだと思います。
それぞれの人にとっての、それぞれの道が、一番良い形で現れ、どなたにとっても、安心の道、喜びの道がついていくことを心から願っています。
(ナレ)いかがでしたか?
「苦労なんて無いのが一番」だと思っていましたが、私たちがより良い道に進むために、必要な稽古をする時間なのかもしれませんね。
そして、そんな私たちを見守り励ましておられる神様からのメッセージは、ひょっとしたら、こんな身近な出来事を通して、私にも届けられているのかもしれない、そう思わせてもらったお話でした。
