シリーズ「あなたへの手紙」第3回「①『死』を怖がる息子/②『神様』ってどういうこと?」


●あなたへの手紙
第3回「①『死』を怖がる息子/②『神様』ってどういうこと?」

金光教放送センター


 おはようございます。大阪府金光教金岡かなおか教会の岩本威知朗いわもといちろうです。最初に、42歳の女性からのご相談です。

 「5歳になる息子が「死ぬ」ことをとても怖がります。
 阪神淡路大震災の時の写真を見たことがあり、「地震が起きて死ぬのは嫌だ。死にたくない、ずっと生きていたい」と言います。
 今として息子を安心させてあげたいのですが、どうしたらいいでしょうか」


 このようなご相談です。

 何とか息子さんに安心してほしいとのお母様のお気持ち、すごくよく分かります。でも、息子さんが死ぬことを怖がる気持ちを抱いたことは、とても大切なことだと思います。
 私の娘も6歳の時に、東日本大震災が起こり、毎日テレビでは被害の映像が流れていて、怖い思いをしたと言っていました。さらに小学生の頃、ニュースで同年代の子どもが殺害されるといった痛ましい事件がありました。自分ではどうしようもできない不幸な事が起こるんだと知り、一層恐怖を覚えたようでした。後に娘にその頃をどうやって乗り越えたか聞くと、家が金光教の教会だったので、毎朝学校に行く前に、神様をお祀りしているご神前で、「どうぞ神様、お守りください」と祈って登校し、学校から帰ると、「無事に帰れて、ありがとうございました」と、お祈りを続けていたようです。そうすると、少し心が軽くなったと言っていました。
 その後、高学年になった頃、授業で防災のことを学んだ時に、震災が起きても、助かって生きる道があるということを知りました。そして今大学生となった娘は、社会安全学部という所で防災を学び、いかに災害による被害を少なくするかなど、求め考えることに取り組んでいます。自分や家族の命はもとより、地域社会に貢献していこうと頑張っています。
 「怖がる」ということは、一面良くない事と捉えてしまいがちですが、実は人が生きていく上で、神様から心に頂いている大切な感覚なのです。身を守る行動をとり、守られていることを知る要素にもなります。
 今、息子さんに対してできることは、息子さんの「怖い」という気持ちに寄り添いながら、「死ぬ」こととは反対の「生きる」ことに意識を向けてあげることです。毎朝起きた時、「おはよう。今日も元気に目が覚めてよかったね」、そして夜寝る時には、「今日も一日元気でよかったね」と、親子で喜ぶことに取り組んでみてはどうでしょうか。どうぞ息子さんが、前向きに希望を持って、元気に成長されますことをお祈りしています。

 次は、16歳の女性ひとみさんから、金光教の神様についてのお尋ねです。

 「両親は金光教の熱心な信者で、何かと「神様が見ているよ」とか「神様にお願いしよう」と言います。神様にお願いして何でも解決するなら、両親だって苦労はないと思うのですが、「困ったなあ」とよく言っていますし、時々けんかもして、「信心しているくせに」と思います。私もお願いしても、遠足の日にインフルエンザに罹ったし、成績だって思うように伸びず困っています。「神様」ってどういう存在なのですか」


 このようなお尋ねです。

 私の両親も金光教の信心をしていて、幼い頃からよく、「神様にお礼申しなさい」「神様にお願いしてから行きなさい」などと言われました。小さい頃は言うとおりにしていましたが、物心がつきだすと、煩わしく思うようになり、反抗もしましたので、そのお気持ちよく分かります。
 私は、中学時代に病気で入院し、半年間学校に行けなかったことがありました。病気が見つかってからは、毎日神様に早く治るよう必死にお願いしてきたのに、その時は「お願いしても叶わないんだ」と落ち込み、親には「本当に祈ってくれたんか」と恨んだことがありました。後になって当時を振り返ってみますと、神様は病気を通して、元気な時のありがたさや、多くの人のお世話になり、祈られてきたことを気づかせてくださいました。今、私も親となり、当時両親がどんなに心配しつらかったことかと、思いを寄せられるようにもなりました。
 私が思う神様は、人間を可愛い愛し子として、うれしい時もつらい時もいつもそばにいて、最善の手助けをしてくださる存在です。何でも神様にお願いしていけば、最終的には良いほうに導いていただけます。
 けれども人生には、誰でも山あり谷ありと試練が訪れます。ひとみさんのご両親も、神様にお願いすれば何でも思い通りになる、とは思われていないと思います。ですからご両親は、困った事があっても、けんかをしても、何でも神様にお縋りして、一緒に乗り越えてこられたのだと思います。
 ひとみさんはどうでしょうか。遠足の日にインフルエンザに罹ったけれども、今は治って健康に過ごされているのではないでしょうか。今は分からなくても、今後いろいろな出来事や人を通して、ご両親の思いや、神様のお働きに気づく時がきっときます。それは先に神様やご両親が、いつもひとみさんのことを祈ってくれているからです。先を楽しみに、一歩一歩信じて歩んでいってほしいと思います。
 金光教の教会では、神様のことや信心において疑問に思うことなど、教会の先生が丁寧に教えてくださいます。親には言いにくいことでも、遠慮なくお尋ねください。よろしければお近くの教会へどうぞ。

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