●金光様を偲んで
「五代金光様を偲んで」第3回

金光教放送センター
(ナレ)令和6年7月21日、30年にわたり金光教の教主を勤めた金光平輝様が亡くなりました。
人々から尊敬と親しみを込めて「金光様」と呼ばれた金光平輝様は、教祖から数えて五代目にあたります。先週に引き続き、五代金光様を偲んで、次男である金光清治さんにお話を伺いました。今朝は最終回です。
ご家族は五代金光様のご逝去をどのように受け止められたのでしょうか。
(金光)五代金光様が亡くなられた直後のことですが、高校3年生の三男の高校野球を通して、五代金光様の霊の神としての働きを、すごく生き生きと肌身で実感したことがありました。
金光学園高等学校の野球部は、甲子園を目指して、最後の夏の県大会で、3回戦を迎えた日の早朝に祖父である五代金光様が亡くなりました。
三男は、試合前にユニホームを着ておじいさんの家に向かいました。実は金光学園のユニホームの胸にある「金光」の文字は、五代金光様の書かれた字なんです。息子はユニホーム姿で亡くなったおじいさんにごあいさつしてから学校へ行き、試合に臨みました。
ベスト8をかけた試合では終始劣勢に立たされ、8回裏ツーアウト一、二塁の場面で息子に打席が回ってきましたが、すぐにツーストライクに追い込まれました。フルカウントから打った打球は三遊間を抜ける同点タイムリーヒットになって、息子は三塁まで進みました。
さらに息子は三塁から逆転のホームを踏み、逆転勝ちすることができました。
後で息子に打席に入った時の気持ちを聞くと、「おじいさんの顔を思い浮かべて、『必ず打ちます』と誓った。緊張はなく楽しかった。ツーストライクと追い込まれても、打ち取られる気はしなかった」と言っていました。
学校で解散後、息子はまっしぐらにおじいさんの元に駆け付けて、長い時間頭を下げてお礼のご祈念をしたと妻から聞きました。
翌日の地元の新聞には、タイムリーヒットを打った息子の全身のカラー写真が大きく掲載されました。
その日の同じ新聞には、前日に逝去した五代金光様の記事が、カラーの顔写真入りで大きく報道されていました。 令和6年7月22日、ご本部天地金乃神様の月例祭の日の新聞に、五代金光様と孫の写真がカラーで同時にのったわけです。
そのように、五代金光様は亡くなられたその瞬間から、霊の神様としてお働きくださり、最も悲しい日であるはずなのに、私たちの心は、和らぎ喜ぶ心、和賀心で満たされていました。
続く準々決勝の日は、五代金光様の終祭が、翌日には告別式を控える中、屈指の強豪校との対戦で、なんと完封勝ちしました。
この試合でもヒットを打って、ヘッドスライディングした息子の写真が、翌日の新聞にのりました。その新聞の説明には、「三塁から金光が生還」と書かれていました。
五代金光様のご葬儀の日の新聞に、「金光が生還」とあるのを見て、改めて、金光様は死んではおられない。永生生き通しの取次の神として、これからもずっと私たちを守り導いてくださると、この上ないありがたさを感じました。
奇跡的な勝利の連続を目の当たりにした保護者の方が、「見えない力ってあるんですね」と、口々に言ってくださり、ユニホームについている五代様の金光の文字を使って、タオルを作りたいと言われたりと、金光様のお徳、お力を、多くの方が実感されたことも、何よりありがたいことと思いました。
(ナレ)そして、清治さんは、金光様が遺してくださったお言葉の一つひとつを今も大切に頂かれています。
(金光)五代金光様は、「金光様はこうおっしゃっている」とか、「金光様ならこうされるじゃろう」ということを、よく家で言われていました。この「金光様」は、直接的には「四代金光様」のことですけど、ご自分の思いや考えを押し出すのではなく、まず親様の御思いを頂いて、その役柄に奉仕させていただく。そして、親様の後を継がせていただくというお心からではないかと思います。
どこまでも元を大切にしてくださる、基づくところを大切にしてくださることの尊さを日々感じています。
ある時、五代金光様は私に、「この場が大切なんじゃ」とおっしゃったことがあります。「この場」とは本部広前のお結界のことです。お結界とは、人間と神様がつながる場であり、人の願いを神に取り次ぎ、神の願いを人に取り次ぐ場です。お結界という場が大切なんじゃということです。
一日もお休みなくご奉仕くださる本部広前のお結界こそは、金光様が神様、歴代金光様と共にあるということを、一番実感なさる場所なのではないかと思わせていただいています。
五代金光様はまた、「できるからするんじゃない、できない御用の稽古をさせていただく」と、ご自身の日々の信心の稽古のあられよう、求道のご姿勢をおっしゃっています。道を求める求道です。
そのようなお言葉を通して、自分ができるから自分の力でするのではなく、神様、歴代金光様におすがりしながら稽古をさせていただき、自身もおかげを頂くという、このお道の信心の大切なところを伝えてくださっていると頂いています。
(ナレ)五代金光様は、神様、歴代金光様と共に、また、長男である現教主・金光浩道様と共に、亡くなられた今もなお、深い祈りをもって、世界中を見守り続けてくださっています。
