●あなたへの手紙
第3回「①『余命宣告/②教会の活動」

金光教放送センター
皆さん、おはようございます。西に六甲山を望む兵庫県尼崎市にある阪急塚口教会の古瀬真一と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
早速ですが、東京都にお住まいの道子さんとおっしゃる、58歳の主婦の方からお便りを頂きました。
職場に向かう車の中で、以前から聞いています。いつも、心に残るお話をありがとうございます。今日は、どうしても私の話を聞いて頂きたくて、お便りしました。
実は、結婚以来いつも元気だった夫が、余命わずかの病気と診断されたのです。お医者さんの説明を一緒に聞いた夫自身は、これまでと変わらぬ態度で闘病しています。けれども、私はといえば、「よき夫、父親として、家族のために仕事に打ち込んで生きてきた人が、なぜこんなことになるのか」と考えたりして、心が塞がってしまうのです。これからのことを考えると、とても気持ちが不安定です。どうしたら、穏やかな気持ちで夫に接することが出来るでしょうか? というお便りです。
道子さん、ご主人の重いご病気という中で、よくお便りを下さいましたね。このお手紙を通して、まずは道子さんのお気持ちが、少しでも落ち着いていくことになればと願っています。
厳しい現実をお聞きになられたご主人自身は、本当は辛くて苦しんでおられるのかもしれませんが、これまでと変わらない態度で闘病しておられるとのこと。本当にすごいことだなあと思います。
でもそれだけに、道子さんにしてみれば、「なぜ、夫が…」「この先、どうしたら…」というような、ご自分の思いを吐き出すことも出来ないままでいらっしゃるのかもしれませんね。
お気持ちが不安定だとのことですが、厳しい病状であるだけに、道子さんが、つい先のことを思ってしまわれるのは、無理もないことだなと思います。だから、ご主人には聞かせたくない道子さんの心のもやもやは、神様にお祈りして預け、笑顔でご主人の病室へ行けるといいですね。
お便りに、「夫は、家族のために仕事に打ち込んで生きてきた」とありましたね。きっとご主人は、「家族や職場の人たちに喜んでもらえるよう、今、出来ることを、精いっぱいやっていこう」というような方ではないのかなあと想像しています。
ご主人も、道子さんも、私も、今、この天と地の間で、生かされて生きています。それは、これまでも、闘病中の今も変わりありません。掛け替えのない命と命が、共に生きている今なのです。だから、道子さんも、「今、出来ることを精いっぱいやっていこう」という姿勢で、ご主人に寄り添われてはいかがでしょうか。道子さんがご主人に「話したい」と思うことを話し、「してあげたい」と思うことをしていく。そうすれば、きっと掛け替えのない素敵な時間が生まれてくるのではと、信じています。
ご家族の皆さんそれぞれが、「今日一日」「今日一日」というような心持ちで、大切に日々を重ねていかれますように…。ご主人のご病気のこと、私もお願いさせて頂きますね。
続いては、大阪府にお住まいの、弘さんとおっしゃる40代の男性からのお便りです。
「私は、毎日、通勤の途中で、金光教の教会の前を通ります。教会の前には掲示板があり、いいことが書いてあるので、行ってみたいと思っています。時々、何人かの人たちで教会の周りの道路や公園の掃除をなさっておられるのを見ましたが、金光教の教会では、どんな活動をなさっていますか? というご質問です。
弘さん、放送も聞いて下さり、教会の掲示板もご覧下さっているのですね。そして、お便りも。ありがとうございます。
金光教の教会は、アメリカ、ブラジルなどの海外にもあり、日本には1500ほどがあります。弘さんがご覧になったお掃除もそうですが、それぞれの教会が、地域に根ざした活動をしていて、例えばボーイスカウトやガールスカウトの拠点になっている教会や、福祉施設のお手伝いなど、ボランティア活動に積極的な教会もあるんですよ。
教会によって、様々な活動が行われていますが、全ての教会で大切にしているのが取次なんです。取次というのは、訪ねてこられた方の願いや思いを、教会の先生がじっくりと耳を傾けて聴き、神様に祈って、これから大切にして頂きたいことをお話しする。そうすることで、より良い人生が開けていくように整えていこうとする営みなんです。
こんな風にお話しすると、かえって、「よく分からない」と思われたかもしれませんね。要するに、「金光教の教会では、皆さんのお話を、どんなことでも聴かせて頂きますよ」と、いうことです。金光教の信者さんも、他の信仰を持っていらっしゃる方も、また、特に信じている宗教がない方も、どなたでも同じように、お話をお聞きしているんですよ。「こんなことを相談したら、どう思われるだろうか」というようなことは、ご心配なさらずに、「どんなことでも話せるところが、金光教の教会だ」と思って頂いて、ぜひ一度、門をたたいてみて下さいね。
道子さん、弘さん、今日はお便り、ありがとうございました。
