シリーズ「あなたへの手紙」第4回「①立教150年/②神の立場・親の思い」


●あなたへの手紙
第4回「①立教150年/②神の立場・親の思い」

金光教放送センター



 おはようございます。三矢田光みやたひかるです。
 最初のご質問は、大阪にお住まいの、高校生の男性からです。

 「甲子園大会で、春2度、夏1度、大阪代表になった、金光大阪高等学校が、金光教がもとになった学校だと聞いて、金光教に関心を持つようになりました。今年は、金光教の設立記念の年だと、何かのニュースで見たのですが、金光教は、いつ、出来たんですか」

 野球がもとで、金光教に関心を持って下さったそうで、ありがたいことです。金光大阪高等学校は、学校法人関西金光学園の中の一つの学校です。この法人は、ほかに、金光藤蔭高等学校、金光八尾高等学校、金光大阪中学校、金光八尾中学校を運営し、また、兵庫県赤穂市には、市と提携して、関西福祉大学を設立しています。この法人とは別に、岡山県には、金光学園高等学校と中学校とがあります。幼稚園もあります。金光教の歴史の中で、こうした人材育成の場が生み出されてきていることは、本当にありがたいことだなあと思うのです。
 金光教は、いつ、出来たのか、というご質問ですが、それは、安政6年、つまり、1859年ということになります。金光教の教祖様は、赤沢文治あかざわぶんじというお名前で、今の岡山県浅口市に生まれ育った農民でした。若いころから一生懸命努力して、経済的には豊かになっていったのに、家族が次々と亡くなり、ご自身も大きな病にかかって命が危ういといった体験の中で、神様に出会われ、人が助かる生き方をつかんでいかれたのです。
 教祖様のもとには、だんだんと、いろんな人が訪ねてくるようになりました。悩みを打ち明け、教祖様のお話を聞いているうちに、元気がわいてきて、どう生活すればいいかがはっきりしていったのですね。「文治さんの話を聞くと、苦しみが助かる」と評判になり、遠い所からも、人が来るようになりました。
 やがて、忙しくて農業も出来なくなり、安政6年のある日を境に、農業をやめて、神様の前に座って参拝者の願いを聞くようになられました。それを、金光教では、立教の日としております。
 今年は、立教150年の年になります。
 その教祖様に助けられた人の中に、白神新一郎しらかみしんいちろうという方がいました。この方は、現在の岡山市で米問屋を営んでいましたが、商売を息子に譲り、還暦を過ぎた高齢で、たった一人で大阪に出て、明治12年に、金光教の道伝えを始めました。ですから、あなたがお住まいの大阪で、金光教は、ちょうど130年になるんですね。
 また、野球だけでなく、各学校の生徒さんたちは、いろんな分野で活躍しています。学校は、それぞれ特色ある教育方針とカリキュラムを持っていて、先生方は本当に親身になって生徒さんたちの成長を見守ってくれています。それぞれホームページを持っておりますので、ぜひ一度ご覧下さい。

 さて、次のお便りは、東京にお住まいの、60代の主婦の方からです。

 「息子が2人おりますが、それぞれ違う政党を支援する団体の活動に参加するようになりました。もとは、仲の良い子たちだったのに、お互いの政治団体の主張を説明するうちに、口論のようなことになり、息子同士も、その家族同士も、関係がぎくしゃくしてきました。私に、それぞれの団体の会員になるよう勧めるのですが、どちらかに入会すれば、もう一人は気持ちが収まらないと思います。どうしたらいいのでしょうか」
 という、ご相談です。

 政治上の活動や考え方から、息子さん同士の仲が悪くなってしまったとのこと、さぞお心を痛めておられることとお察しします。
 金光教の教祖様が、こういうみ教えをしておられます。「人のことを悪く言う者がある。神道はどう、仏教がこうなどと、悪く言ったりする。自分の産んだ子供の中で、一人は僧侶になり、一人は神父になり、一人は神主になり、また、役人になり、職人になり、商人になりというようになった時、親は、その子供の中でだれかの悪口を言われて、うれしいと思うだろうか。他人を悪く言うのは、神の心にかなわない」。
 今のあなたのご心境に通じるものがあるように思います。政治というものは、その国や地域の人々が幸せに生活していけるよう、制度と運用を整えていく働きですが、いったん、主義主張や立場が定まると、どうしても、ほかの立場と対立していきます。息子さんたちは、それぞれ、正しいと思うものを見つけ、一生懸命活動しておられるようで、それは、結構なことであると思うのです。
 しかし、子ども同士がお互いをけなすようなことでは、親として、こんなにつらいことはありませんね。あなたからすれば、政治的な立場だとか、どちらが正しいとかいう前に、お二人とも、あなたの子であるということ、子どもどうし、お互いを尊重し合い、家族同士も仲良くしてほしいということ、そのことが大切なことであり、優先されることなのですね。どうか、そのことを、まずは、あなた自身の心の中で、はっきりさせて下さい。そして、お子さん方にも、その願いを伝えていくことが大切なのではないでしょうか。どのように話したらいいか分からないようなら、どうか、お近くの教会を訪ねて、相談してみて下さい。ご関係が良くなっていくことを、祈っております。

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